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6/10(金)視点・論点 巖谷國士出演 10分トーク

6/12(日)「新日曜美術館アートシーン」巖谷國士出演 展覧会解説など

 

コメント: 3
  • #3

    okj (日曜日, 26 6月 2011 23:07)

    私も「視点・論点」拝見し、被災地の若木の映像に★先生の静かな語りが重なって感動しました。梅の若木が、あんなに小さかったなんて!本当に、騎士がアンヌ女公にささげている鉢ぐらいのサイズで…… この運命的偶然的自然のつながりの驚き、森展によって★先生にこの現実の視点を示してもらえた私たちは幸運ですね。

    これでまたアンヌ女公に会いたくなってしまいその前に立つと、真ん中の騎士は彼女の左手を見つめていて、その左手はいっそう光っている!鉢の若木が光らせているのか、彼女が光を与えているのか…… 

    奥のちょっとオジサン顔の騎士は、前見たときよりもいっそうアンヌ女公の顔を見つめている気がする……そしてそのアンヌ女公の顔色は、背景の森の葉そのもののようだ!透きとおるようなグリーンに、ところどころさす赤みは熟した葉先の色のよう。アンヌ女公が後ろの森からそのまま出てきた精霊に見えました。

    この背景の森の葉は、柏崎の森縄文人ガイドタナベ先生によると、柏の葉だそう。ケルト人にとって最も重要な、オークの木、神の木ですね。
    そしてこの柏崎で私たちを不思議な灯籠庭園や痴娯の家に案内してくださった游文舎の霜田文子さんも、震災の前後で創作をされています。
    http://www.mynet.ne.jp/yuubunsha/exhibit/pdf/cantegg.pdf
    自然のオブジェ、卵の世界!

  • #2

    hos. (木曜日, 16 6月 2011 14:08)

    10日のNHKの「視点・論点」見ました。★先生の淡々としたお話に導かれ、ひっそりとしていながら力強く伸びる被災地の梅の若木の映像、そしてアンヌ・ド・ブルターニュの若木の鉢の絵をみたとき、森との結びつきが切っても切り離せないものだと、とても切なくジーンときてしまいました。

  • #1

    Trois (木曜日, 16 6月 2011 14:04)

    私も、6月10日のNHKの「視点・論点」を拝見しました。

    津波にさらわれず、若芽を吹く梅の木のじつに凛々しいこと。

    自然とは強いものだなと思いました。
そしてその映像を背景に、★先生がゆっくりと語りつづけるその内容にこそ、感動をおぼえました。



    ★先生と出会って、シュルレアリスムを知り、ブルトンのいう「野生の状態」ってどういうことなんだろう……と思っていた震災以前。
震災があって、文明のあらゆるものが用途をもたない瓦礫となったとき、
これはひとつの「野生の状態(à l'état sauvage)」なのかもしれない……と思いました。
自然のあらわになった場所、「共通の場所」だと思いました。



    私たちはここで、
    先生の語る映像のなかで、なにを見るのか……目は野生の状態で存在する



    自然のありのままの姿がさらされ……まるでシュルレアリスムの芸術の絵画を見るような……
この光景のなかに、私たちは先生が引いてくれた映像で、一本のしなやかな若木を見つけることができました。


    そしてその木に芽吹く生命力に、なんともいえない希望を感じとり、それに次いで『森と芸術』の表紙にあるセリュジエの、アンヌ女公に騎士がささげる若木の鉢が映りました……いずれこの1本の若木が成長し、ドングリの雨を降らせ、その地に森を築いていく……

    つらなる自然の生命力は、ルソーの描くジャングルへとつながり……魅惑と恐怖の森のイメージがいくつも映しだされ……最後に、エルンストの描くシュルレアリスムの芸術の森へとつづく

    「野生の目」にはこんな風に見えるんだよ、と教えてくれたような魔法のような回でした。